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協議会顧問挨拶タイトル
「デマンド交通システム」導入の意義
  全国デマンド交通システム導入機関連絡協議会
顧 問   奥  山  修  司

(福島大学経済経営学類 教授)
  奥山修司顧問のポートレート 私の専攻は「マネジメント会計」であり、経済価値を高めようとする組織の戦略や管理を支援する会計情報の研究を行っており、企業だけでなく自治体を含む経済組織に共通するマネジメント課題の解決に関心を持っています。地域交通のサービス価値を高める解決策として提案したのが、デマンド交通システムであります。デマンド交通システムの意義は、次の3点に集約されると思われます。

1つめは、利用者サイドに立ったサービス革新がなされている点です。車を運転しないおばあちゃんたちの声に応えて、バス停まで行かなくて戸口から戸口に頻度良く低定額料金で送迎してくれる安心・便利な交通手段の創出となっています。

2つめは、一つ一つの利用データを大切にする『サービスPOS(販売時情報管理システム)』にあり、このデータを活用することで施策の有効性や改善の方向性等の把握・検討が容易にできます。昇降場所や利用目的、利用時間帯、利用者の属性等の利用状況に関する情報が利用の都度、自動的にシステムのデータベースに蓄積されます。それらを加工・分析することにより、ムリ・ムダが把握でき、運営の方法や仕組みの改良・改善に活用することができます。

3つめは、上記のサービスPOSデータを活用してサービスの向上や財政支出の効率化等を図っていける体制づくりにあります。デマンド交通システムは、そのデータから行政・住民・事業者の各セクターの受ける便益、負担するコスト等をガラス張りで把握するとともに適正にコントロールする運行体制が確立されており、そこでのマネジメントの透明性と実効性が極めて高い点に特徴があります。

地域住民から賞賛されるベスト・バリューなサービスとなるように、地域自らが改良・改善を繰り返していけるところに、このデマンド交通システムの最大の社会的意義があると考えております。

… 皆さんも一緒に新しい時代を築きませんか …

高齢者に生きがいを運ぶ宝船
 福島県小高町では、バスより便利でタクシーより安価な高齢者にやさしいデマンド交通システム「おだかe−まちタクシー」が平成13年6月から運行を開始し、3年半を経過した今も快走を続けています。小高町のおばあちゃん達にとってe−まちタクシーは、戸口から戸口への移動が300円(街中は100円)でできる「安くて便利」なものであるだけでなく、乗り合せた人達と会話を交わしながら移動できる「楽しい」移動手段となっています。「うちの婆さんが一人で美容室に行ったよ」、「乗り合せるうちに友達になって一緒に色々なところに出かけているよ」といった話を町民の方々から聞く度に、e−まちタクシーは単なる交通手段ではなく、高齢者に「生き効(がい)」を運ぶ宝船となっていることを実感します。

簡単・便利で、しかも効率的な運行
 利用は簡単で、利用者は自宅や病院・商店から「まち情報センター」に予約の電話をして待っていれば良い仕組みになっており、乗合なのにバス停に行く必要がなく、足の不自由な方や荷物の多い時などとても便利です。外出先の病院・商店では登録カードをみせれば代わりに電話をしてもらえるようにもなっています。

 また、受付にはコンピュータシステムが活用されており、利用者の属性や過去の利用実績などが瞬時に画面表示され、オペレーターも少ない会話で的確に予約受付処理ができます。様々な予約内容も、運行時刻に合わせて車両ごとに整理されて、運転手に送信できます。運転手は車両に搭載されている液晶パネルに表示される配車情報に沿って乗・降車地を順番に巡れば、効率的に送迎することができ、安全運転に専念できます。

データを駆使、多目的利用も
 バスはバス停に人がいなくても走るが、まちタクシーは人のデマンドがなければ走らないという特徴をもっており、所謂「空気を運ぶ」ということはありません。また、バスは何人乗せたかしか分かりませんが、まちタクシーは一人一人の予約データやキャンセル情報がデータベースに自動的に記録され、利用者の属性別だけでなく、路線別、時間帯別、あるいは車両毎の上り・下り別に乗車場所と下車場所が集計できるようになっており、その集計表をみれば、世代別、行政区別、目的地別の利用状況が一目瞭然に把握できます。たとえば、70歳代以上のおばあちゃんの利用頻度が高く、街中行き便の降車場所は医療機関が圧倒的に多いが、帰り便の乗車場所は医療機関を抜いて商店・スーパーが第一位になっている、といった具合に詳細な利用情報が把握できるようになっており、そのデータに基づいた改善・改良を繰り返していけるところや、街づくりや地域の活性化等の政策に生かしていけるところが、このシステムの最大の特徴です。

 また、借り上げられたタクシー車両や10人乗りのジャンボ車両は、空き時間を活用して、デマンド運行のほかに、区長さんへの行政書類の配達や園児・児童・生徒の送迎といった多目的に活用されており、地域に欠くことのできない公共サービスとなっています。

多目的に活用して行財政の効率化・活性化に寄与
デマンド交通システムは、既に全国14ヵ所で導入され、さらに多くの自治体で導入に向けた検討が進んでいます。現在までに導入された全国14ヵ所のうち10ヵ所の運行主体は、地元の商工会となっており、最近注目を集めているPPP(Public & Private Partnership)における共同運営方式が先駆的に採用されています。

 小高町においても当初は、地域の活性化について供給サイドの事業提案からスタートしましたが、調査検討を需要サイドに立って進める中で、高齢化社会の中心である高齢者、特におばあちゃんの困りごとや要望として「気軽に地元の商店・商店街に行ける足」が求められていることが明らかになり、戸口から戸口への送迎を低額で可能にするデマンド交通システムが創出されたのです。行政だけが主体となって地域交通を実現する場合、路線バス、スクールバス、あるいは福祉バスなどを自前運行したり、バス事業者に委託することで大きな財政負担の基となりがちですが、デマンド交通システムの場合は、利用者サイドにたったニーズ把握に尽力しようとする組織と行政が協働することで、サービスの維持・改善に成果を上げています。

全国の仲間と新時代を築きたい
 デマンド交通システムは、上記のような成果が認められ、平成15年度には国際交通安全学会賞、平成16年度には地域づくり総務大臣表彰を受賞しました。橋や道路といったハード・インフラの整備が住民生活を向上させた時代は終焉し、デマンド交通システムのようなサービス・インフラの整備がこれからの地域価値を高める新しい時代に入っている、と確信しています。このシステムの更なる発展を夢みて、「全国デマンド交通システム導入機関連絡協議会」を昨年11月に立ち上げました。協力いただいている多くの方々と一緒に、世紀的な仕事に取り組める喜びを分かち合いたいと思っています。皆さんも一緒に頑張りませんか。

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